[ともあれ、レイルが向かった先の甲板に、ハリコも遅れて辿り着く。
そこで漸く倒れ込んだルミ>>38の姿を目の当たりにし、走って駆け寄った。]
ルミ、ルミ!
[ここにたどり着くまでに一体どれだけ死地を潜り抜けてきた>>2:292>>2:293>>2:294のか、身体はひどく汗まみれで血まみれで傷だらけ。
息も絶え絶えな彼女を、まずは医務室に運ばないと――それよりも、まず先に。]
良かった。良かった。……よかった、
(間に合って)
(生きていてくれて)
(……ちゃんと、また、会えて)
[あの手紙に載せた“さよなら”がちゃんと伝わっていた――伝わってしまった>>2:-147かもということも今は忘れて、ハリコはそう声を掛けていた。]