公園
うん、こっちの方がやっぱり良く見える気がする。
[学校の傍の公園は、小さい頃暗くなって星が見えだすまでよく遊んだ場所だ。
月と星だけが見守る中、二人してベンチに腰を下ろす。]
へえ…リトリコ、ここに一人で来てたんだ。
全然知らなかった。ここは石切場からちょっと遠いから… なかなか普段は来ることもなくて。
来てみればよかったな。
…あ、でもそれだと考え事ができなくなっちゃうか。
[ふっと笑みをこぼし、その手が袋から取り出すものに目を落とす。
金色のロケットがついたペンダント。中身を破いて、というのが少し気になったが。]