[続いて彼から「フィジーおじさま」という言葉が出れば。]
それってもしかして、フィジシャンさんのこと?
[なんて言葉が口をついて出るかもしれない。私たちを夜の女王と断定した彼の事だから、きっとフィジシャンと何らかの関係があり、その所属を知って言っているのだろうと──]
――あれ?
じゃあもしかして、あなたが「葬儀屋?」
[フィジシャンが言葉を濁した相手。すなわち彼に何らかの関わりのある人物であること。そしてフィジシャンから聞いた外見的特徴。
それらが脳内で合致し、繋がる。
さて、アリシアが彼から聞いたのは「知り合いである」という程度。返答次第では素敵な話のタネになるだろうが、はたして。*]