[完成を待たずに背を向けた。人混みを縫ってその場を抜け出そうとする。普段であれば軽やかな足取り>>0:43もままならない。もし、結月の知らない誰か>>68の時間が合って、グラウンドまで足を運んでいたとしたら。小さな肩がぶつかってしまうかもしれない。誰であっても、結月はハッと顔を上げる。そんなつもりはなかった。何もかも、だ。]