[ その青年が処刑されたのは、 オレも幼い頃だったかもしれないし、 オレが即位した後だったかもしれない。 処刑された本人のことはうっすら記憶にあっても、 家族構成まではオレの記憶には残っちゃいなかった。 だから、時折城下町に品を卸売りする人物と そういう因縁があることにも、 機会が無ければ気付かないだろうな。>>45 向こうにとっては恨む相手かもしれなくても、 オレにとっては大勢のうちの一人だ。 気まぐれに資材を売りに来るガラクタ屋。 オレにとっては、彼はその程度の認識だ。 ]*