そう、ですよね。そうですよね……
あの、宜しければ フローラさんのおすすめの花飾りをお伺いしたいのですが。
[なんて、話題を変えるように話せば、渡されたものは 青い花の花飾り。>>51それは、まるで先程赤髪の彼と話していた星の形を宿している物で———ある日の、店頭に置かれていたあの見とれていた花だと、分かる。
勿忘草=\―――忘れること勿れ。
あの日よりも幾らか花の知識がある今でも花言葉というものには馴染みは無いが、それでも過去と今が交差する花飾りをそうと手に取って、すいと目を細め。]
フローラさん。
……私、この花飾り、頂いてもよろしいでしょうか。
大好きな°の色、しかも更に深みのある色を身に着けられるなんて。
[嬉しい、と溢した表情はあの日と同じく何処かはにかんだ様だった。*]