>>80 ウロボロス
[顔を見て『ああ』という顔をする。久しぶりに酔っ払いでない者の顔を見たとでも言いたげだ。]
巡回警備ご苦労様です。
二日酔いの薬なら例年通りたくさん用意してありますよ。
警備団には前もって箱単位で売っておくのもいいかもしれません。
[これは冗談ではなく本気で言っている。大真面目だ。]
……でも貴方には要らないんじゃないですか。
貴方が酔っているのを見たことがありませんし。
[酒豪なんだろうねと確認するように。アルコール分解能力が高いのはとても良いことなので何も咎めるところはない。
手に持った軽食に視線を感じると、お腹をすかせた子どもを見るような目をした。]
差し上げましょうか?もう半分もありませんが……
[男は潔癖ということはない。薬品の衛生管理に関しては人一倍気を遣う反動か、自身に対しては人一倍適当だ。
ピタを差し出した腕から、乾ききらない傷と血の匂いが貴方の鼻腔へ届くかもしれない。]