[大先輩の魔法に手を出すなんてこと、それこそ
ハロウィンの悪戯でもなきゃ出来なかっただろう。
彼の持つランタンの火に、自分の火をそっと忍ばせて
魔力同士が反応すれば、軽く周囲に弾けさせ。
模様を描くように火花を散らす。む、難しい。
凝縮した魔力でなんとか三色程度、色を変えて見せて…
一番難しいのは…その火で誰も怪我しないよう
完璧にコントロールして、後始末すること!]
……びっくり、しました?
えと、何点……でしょう
[…人間に誤魔化しが効く程度の
ささやかなショーを終えたあたしは、
ぜえはあと肩で息をしていた。
御覧の通り、まだまだです]**