[微妙な空気が流れる中、ドアノックがそれを破る。主は一等兵。自分宛に届いたものがあると言う。将は「入れ」と入室を許可した。] 御苦労、確かに私宛のようだな。 「はっ!」[“将”に宛てられた手紙はこうして配達役の一等兵が自分の元まで運ばれるのが常。送り主の名を見るが、心当たりはまるで無い。]