回想 ラヴ
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>>43魔法の飴と名付けた飴はただの願掛けで、特別な力は何もない。
その事を最初に明かしたのはラヴだった。
気の持ちようだからこれはおまじないと、錬金術でもなんでもないと言えばがっかりさせてしまっただろうか?
ラヴの家庭環境のことを知らない私には、ラヴとお父さんの関係が羨ましくも見えて。
それもラヴの後ろをくっついていた理由の一つ。
ラヴのお父さんが亡くなった時に、ラヴも私と同じ状況になってしまったんだって気づいて。
きっと元から居ないよりも、居たのに居なくなってしまった方が辛いと思うから。いままでのように後ろをついてまわることも多いけれど、家族の話題だけは避けるようになってしまっている。]**