[…結局、その点においてページボーイは彼女を一人きりにするのは最後まで反対しただろう。思わぬ伏兵の存在が致命傷になることを知っているから。
世間知らずな妹の分、周囲の目をよく観察してそして必要な舞台を整える。
彼女と、フットマンがともに話す場所を護衛することでページボーイはやっと彼女の提案を了承した。]
…けど、あいつにはほんとに気をつけなよ?
……なんてったって、自称自由の国の王様なんだから。
…何もかも滅茶苦茶なやつなんだからさ
[…そう言って。時計とともに彼女を遠くから護衛する。
様々なやり取りがあっただろう。ここまでは聞き取れないが。
それでも、あいつがなんて言ったかなんて、
手に取るようにわかっちまうのさ]