[私の問いかけは、ラピスくんを困らせてしまったのでしょうか。
小さな少年人形は、暫く考え込んだ後、命を持ちたい訳ではないと応えました。>>88
ラピスくんはあくまで、ヒトのオトモダチになりたいのだと言います。
私に似ているという“あの子”というのは、かつての、高いところから落ちたというオトモダチなのでしょう。]
そういうヒトのオトモダチになることが、ラピスくんの幸せ………願い、なのですか?
[ヒトの役に立とうとする思考は、機械にあるというプログラムというものなのでしょうか。
ヒトのために、人を笑顔にするためにいるという存在。
生きる意味が──ラピスくんの場合は存在する意味となるのでしょうか、それが自分にはないところが同じように感じて、苦い思いが心を過ります。]