[>>56そんなコウセツの頼みだから、真剣だってことはすぐに分かるし、お店の飾り付けはいつも以上に私も真剣に頑張った。
夢を少し分けてもらったような、達成感に満たされていると、くぅとお腹が鳴って。
盆の上に並べられたお菓子をリスのようにもっきゅもっきゅと食べながら。]
お菓子だけで充分。ありがと。
あ、これおいしい。なんていうお菓子?
[どれも美味しかったけど、その中でも黒くて甘い棒のようなお菓子がなんだかクセになる味で。
次第に興味が惹かれるコウセツの故郷のお菓子のことを教えて欲しいとそれから何度も暁亭に通い詰めるようになった。
そのせいで後日罠に引っかかったわけだけど。]*