[ 通信で相談の結果、わたしはひとまず バイクの様子を見に行こうと決めた。 そうしてわたしがテントの裏方を離れ、 『悪魔』発見地点へと向かった頃には、 もうそのバイクは瓦礫の上から テントに向かって跳んでいた。>>67>>68 上方からの派手な音で気づき、 空を見上げていると、 パラシュートがテントへと降りていく。 その片方は『悪魔』だ。見覚えがあった。 あまり前線には出てこないが、 後方で医療活動をしているらしい個体だ。 もう一人は初めて見る個体だった、が── ]