─昨日・庭園にて─
[彼のちいさな友人に気付かなかったのは幸いだったのかもしれません。>>60 気づいていたら小さく声を上げてしまったように思いますから。
でも結果的に彼が目を覚ましたのは変わらなかったようで、目が合えば会釈をしました。ちらりと見ていたことがバレてしまったようで恥ずかしく、右や左に目を泳がせてから、取り繕うように笑います。]
…あ、はい、そうですね。
…ここにいると、宇宙空間にいるというのが嘘みたい。ほんと、…えと、そんな感じでお昼寝するのにも、すごくいい風景で。
[目が一度ビールの缶の上を滑ります。酔っ払いだとかは全然思ってないのですが、自分がビールを飲まない故に、「ビールを飲むのにちょうどいい景色」なのかどうかはわからなかったのです。]