[船(ぼく)は所謂豪華客船だった。誰かの為のパーティを開く定期便。海という日々様変わりして、唯一無二の思い出を作る。客層は比較的上層と呼ばれる者が多かった。この規模の船に乗って当たり前、のヒトもいた。そうじゃないヒト達も、当然ながら存在した。僕は、そんな人達も含めて、ハロウィン遠足で訪れた地については、毎回縁のあるものの記憶をたどる。]