[羊塔監の内部は薄暗い工場だった。
人の入り込むことの想定されていないそこは光もなく、足場も悪い。
ガシャンと音がする方向を見ればデイジーの目の光だけが虚空を照らし出すだろう]
『緊急勧告、緊急勧告!侵入発生、侵入発生!』
[ガシャン、ガシャン、ガシャンガシャンガシャン!!!
デイジーの制作速度が上がっていく。緊急事態に際して作成されるデイジーの、特別な装備がブリキの中に仕込まれる。
die easyならではの装備。外に放たれるはずだったデイジー最終型]
『爆破デイジー配備!配備!外ニ出ラレマセン!!』
[ゆらりと周囲に浮かぶデイジー達。目の光は侵入者を探して薄暗い工場を照らす]*