[無音の廊下を渡り歩き、教室と入っては 自身の机へと向かっていく。窓から差し込む光は橙に傾いて机の影たちが色濃く落ちるその中で、そっと引き出しを開いた。 奥で鈍く光るのは一つの楕円型のロケットペンダント、————首飾りだ。 ロケットの中身を毎年作り変えるも使わないそれへと目を向けて、 そして。]