星狩りの国-暁の街-

33 【完全RP村】終のお宿と始まりの旭。


振られました 蔵戸 蔵人


[…青年は、まず暖炉の前に座り込む。
冷えた体を温めるのもそうだが、近くにおいてある
プレゼントの数々をみるために。]

……クリスマス。
誰かと一緒に過ごしたかった…
ミミちゃんと一緒に…いや、それだけじゃない

……僕を愛してくれる、誰かと…

[ミミちゃんにたくさんのささげ物をしてきた。
その返事はいつも満面の笑みと、ありがとうと、
大好き・愛してる、だった。

それだけだった。みみちゃんから、こちらに返してくれたことは一度もなかった。たくさんたくさん、長年積み重ねられてきたプレゼント達は、中身を除いて虚しくミミちゃんに捨てられてきたのだろう。包装紙に価値なんてないから。


…けれど、今目の前にあるプレゼントの数々は…
……一つ一つ、丁寧に包んであった。手紙がついていた。クリスマスにクラットが出勤できないことを惜しむ声もあった。…クラットを思っての、プレゼントたちは静かにそこで待っていた]

(103) 2024/12/28(Sat) 22:46:27

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