>>102 ユークレース
[ 日が傾きかけているののが分かる、薄暗くなった部屋でベッドに座った状態でいる。
そのベッドの奥から声が掛かった。 ]
……ああ、ユークレース。そうか、俺はあのまま…。
ごめん、急に眠気が酷くなって。
[ 椅子から落ちそうになり、彼の手を掴んだ事を思い出す。
転がった革靴を拾って履いた。ベッドから立ち上がり、声の方へ進む。
ソファに寝転がる彼を見て、口を開いた。 ]
あの薬、前と何か…違う?
[ まだ何処か頭が霞んでいて、何時ものように取り繕わないまま、所謂直球で尋ねていた。 ]