[きょろきょろ。きょろきょろ。
閑静な公園を眺めながら、少年人形は
レオーネサマにちかづきます。
どうやら、良く眠っているようでした。
こんなにぐっすり眠っているのであれば、
起こすのは申し訳ありません。
けどもしかしたら、レオーネサマは
ここにいる 『忘れ物』たちの一人なのかもしれません
ここで眠っている姿が随分様になっているのは
そういうことなのかもしれません。]
………失礼シマス
[もふっ。少年人形はレオーネサマの大きなお腹のちかくにモフりと座り込み、よりかかりました。
ここは不思議な場所です。何か忘れていることを思い出します。
ガラクタといっしょに捨てられた思い出はなんなのでしょう。自分は、誰を忘れたのでしょうか。…思い出せないまま、しばらくレオーネサマの身体に身を委ねていたことでしょう。
……あのスノードームと同じように。忘れられたものたちやレオーネサマに寄り添うように…誰かに抱きしめてもらったときのことを思い出す暖かさの中で**]