[ 唇を寄せられるのを見つめながら、>>63 昨夜を思い出していた。>>0:1059 ……唇だけなら。 それは、あのときのオレの願いでもあった。 だから、目を閉じて応じてはみたが── 何度も繰り返される口づけに>>64 呼び起こされる衝動があって、 今は、それを感じたくなかった。 今はそんなことに現(うつつ)を抜かしていられない。 非常事態なのだから。 だから舌の感触があったとき、 オレは慌ててオマエの肩を押し、唇を離した。 ]