[次々と担ぎ込まれる遺体に、衛生保全措置を施す女たち。
“嵐”の際に緊急避難で身を寄せた者に応対する女たち。
先刻の「不審機」侵入を受け、警備強化に当たる女たち。
公爵からばら撒かれたデータ>>60を確認し伝達する女たち。
その全員が、誰の目にも判る形で武装している。
装備する短機関銃は、片手用だったり両手用だったり。
装甲を焼くレーザーガンの準備も怠りなく。
技師の中には、元々機械いじりが趣味だった者もいれば
リリオの特殊な環境下で“目覚めて”しまった者もいて、
各々に魔改造を繰り返した銃器を携えている。
(未だうら若い技師からは評判悪い件の紳士との取引>>0:426>>0:428も、彼女らは喜んで行ったものだ!)
そして女たちが各々の形で纏う仮面は、
単に遺体の取り扱いに必要な衛生目的のみに非ず。
「機人たちが垂れ流す煤煙」にも冒されず、
或いはこの事態に乗じて乱入するやもしれぬ
「改人たちが撒き散らす種」にも侵されない、と。
そうした防護と意志のもとに被る戦闘服の一部。]