[炸裂した手榴弾と瓦礫の向こう側、何かしらがショートした音を聞きながら銃を構え待つこと数秒。>>67>>69
――おかしい、そろそろ飛び出してくるはずなのだが。
この程度でやられるようでは組織のトップは務まらない、警戒を怠らぬままジリと少しばかり距離を詰める。
そうして――、]
ッ 、
[金属製の足に絡みつくワイヤーに気を取られ、胴を狙う刃を見逃した。>>71
初撃のそれを逸らす事が出来ないまま、刃はあっけなく自分の腹に入り込む。>>72
痛みに表情を崩すも、距離を詰めて来た相手に銃口を向け数発撃ちこむ。
此方の弾が何発当たったかは定かでは無いが、相手も銃弾を放ち、何度も刃が襲い来る。
足を引っ張られ体制を崩したものの、近づく相手を銃に付けた此方のナイフで何度も切りつけ、至近距離での発砲。
何度も致命傷を避けながら、銃弾を撃ち込まんと。]