[『二人』は、新婚旅行を兼ねて結婚式を挙げていた。親族はその場に呼べないけれど、まずは自分たちで夢ある式を開かないかと、考えた末、船(ぼく)を選んでくれた。到着した街で親族で合流して、改めてパーティを開く…という、そんなプラン。田舎者にしては、豪華すぎやしないかとそれでも乗り込んでいる間は、ずっと笑顔を絶やさなかった。取り残されたのは両親というパターンだった。]