>>99ソウルキス
はい、折角の機会ですしねー。
[女は不定期にやってくる彼の事を、どれだけ把握していたか。
自分の業務について女が話す事はなかったし、彼が触れられたくなさそうな事に触れる事はなかった。
「忘れて欲しくない人が出来たらそこに住む事にする」──と言う話をもし耳にした事があったならば、そうした素敵な出会いが彼に訪れますように、と願っただろう。
ヴァルハラへの訪いがなくなってしまう可能性もあるのであれば勿論、寂しくもあるが。]
あはは、ソウルキスさんらしいですけど、どうぞ程々に?
性質が生業にマッチしているって事ですかね?
物流の中継地点ですからね、それを目当てに来られる方も多いですし。
[骨董品レベルのレトロな品も、最新のパーツも、技術者や開発者も、ヴァルハラであればひとところに集まっている。
技術者である彼にとって此処は良い場所なのだろう。
女はお勧めの店を道順と共に幾つか教えた。]