ー…夜の女王のアリア 拠点…ー
[帰り着いた我らが拠点。
そこにいた我らが主人は…あっけらかんと笑っていた。
いつもステッキを握っていたその片腕は完全に姿を消し、
腹からはとめどなく血が溢れ続けている。]
公爵!!!
なんで…!生きてたのに、なんで、こんなことに…!?
生きてたなら、なんで早く助けを…!!!
[そう言って駆け寄るページボーイを、
すまないねえと笑いながら宥める公爵。
…その目は、彼女に向けられたあと。
まだ少し遠くにいる、永遠に幼き赤い国の少女に向けられ。
少しおかしそうにクスクスと笑い。
彼女にこういった]