えっとね、お願いがあるんだ。手を出してくれるかな?
そうそう、掌を上にして……
[そうしてひとしきり風景を楽しんだ後にマウスへ改めて向き直ると、お願い事をする。
唐突過ぎて相手にはよく分からなかったかもしれないけど、なんとかそこは頼み込むのだった。]
……うん、出来たみたい
これ、僕からの誕生日プレゼント
形はね、マウスくんはお水を出す時も飛ぶ時もかっこよくて
本当に魔法使いみたいだったから!
[お願い通りにしてくれた後に少年がきゅっと目を閉じると、マウスの掌に杖型のキャンディが現れた。
緑と白の斜めストライプ。上手くいってるならきっとミルク風味とメロンの味が調和してるでしょう。
形に残るものでもいいけど、沢山貰ってポケットに詰め込みすぎて穴が空くのもよくないから。その役目は別の人のものとしよう。]