“荼毘葬送”のオクリビ。
ちょっとした虚仮威し程度にはなるかしら?
[とはいえ「荼毘に付す」――焼却するのも、「送り火」――火をもってあの世に還すのも、己の主の敵となる他の組織や外国勢力のことではない。
リリオ・カサ・ブランカで灰に還した故人たちのことでもない。
これは、かつて生きていた15歳の子供に対して。
――知らぬ間に機械化され、結果として親にも捨てられた、生身があった頃の自分自身だ。
……とはいえ、「オクリビ」の名前は兎も角。
この称号について組織の主からクレームが来た場合は、別の二つ名に変える心算ではいたのだが。*]