[ あの時、儚く消えてしまいそうだった彼女が
やがて徐々に元気を取り戻していって。
はじめはあまり見ることもできなかった顔も、
段々見せてもらえるようになり
すっかり顔色もマシになった頃に言われた冗談に>>81
あの時の私は心底安心したように笑ったんだ。 ]
それはよかった。
いつも新作の感想を聞かせてくれる君が来ないと、
私の店も寂しいからな。
次に君がやつれて行くような事があろうものなら、
食べてくれるまで毎日新作を作って差し入れなきゃいけない。
[ そうやって冗談を返して笑ったのも、つい2年前のこと。 ]