― SFエリア・妖精の要請>>83 ―
[SFエリアで、次に行くところを思案しながらパンフレットの文字とにらめっこしていたら。ふわふわと近づいてくる淡い光球が2つほど。見慣れた、とまではいかずとも、時折見かける懐かしい光。
それが自分の時代のものと同質かまでは判断はつかなかったが。
光球は近づくにつれて小さな透明の羽根をはやした人型を浮かび上がらせる]
あら、こんばんは、"良き隣人さん"。おばあちゃまに何か御用事かしら。
[パンフレットから視線を外し、妖精たちに微笑みを。
すると、妖精たちは魔女の周りをぐるぐる周り、姦しく、はしゃぐように声を発して]
「いたいた!茶髪の」『茶髪のー』
「髪の長い」『髪の長いー』
「子・・・・・・?」『子ー・・・・・・?』
「ババアじゃねぇか!」『おばあちゃんだー』
うふふ、おばあちゃまですよ。どなたかお探しかしら。
[妖精たちには本来の姿が見えているのか、少なくとも"子"ではないことを看破されて。失礼な物言いではあるが、子供のような性質の妖精たちに怒るなんてとんでもない。
妖精たちはうーん、と何やら迷っている様子。]