[魔力免疫不全症候群──。
治療法の一つに5種類の毒薬・劇薬を適切な調合と分量で配合したものを1日3回、10日にかけて飲み続けるというもの>>1:229を見つける。
これなら現代医学にも応用できる──!
疑似免疫を作った被験者の血液から抗体を生み出せるかも……!
そうすれば、今も病に苦しむ人を助けられる!
ローズが悪い魔女じゃないって証明ができる……!!
そう思えば、研究所の部下たちに研究ノートに書かれた毒や劇薬を疑似免疫が作れる量だけ手配する。
実験体になるのは──俺だ]
大丈夫、今までも毒の実験を俺の体でしたこともある。
毒への抵抗力も、知識も、経験も、その辺の研究員より俺の方が上回ってるんだ。
だから──……今回も大丈夫。
[未来のホワイト製薬の御曹司に何かあっては大変と止める研究員もいた。
だが、じきに製薬会社トップの研究者になる者の試練とも言えよう]