[シーンが映画で改変されたのは監督の意向によってである。この台詞はだらけた松本には珍しくシリアスであり、行平にとって照れるシーンであったので、内心演じ方をどうするか考えていたのだが。ホッとしたような、残念なような。だが『─玉響に“なけ”─』の主役は生徒たちであるのだから、松本は引き立て役で良い。監督の意向は正しいと行平は思っていた]