[一気に答えて少し息をつきますと、
今度は少女が彼に答えてくれました。>>102>>103>>104
ずっと胸につかえていたこと。
『あの子』が申し訳なさそうに笑う理由。
『あの子』自身の存在そのものを疎んでしまっているのではないかという不安。
…自分が不必要だと思えば、その身を捨ててしまうのではないかという…
それは、『オトモダチ』である自分を遠ざけて…自分自身を傷つけて責めてしまっているのではという不安……
……けど、少女は…それとは別の回答を少年人形に提示してくれました>>104]
…だいすき、だったから…?そんな…ぼくのことを…?
……大好きで、心配かけたくなくて、それで黙ってて……
[それは、体の不調はすぐにメンテナンスして対応しなければならない機械人形には思っても見ないことでした。
自分は、ただ、尽くすだけで幸せだと思っていました。
…けどそれだけじゃなかったって。あの寂しそうな『大丈夫』は、友達を思っての…思いやりの言葉で。彼女は自分を、思ってくれていたんだって]