随分本格的にやったんだね。でも……それが。
[貴族の身分を奪われて追われた。
どうしてなのだろう。政争でもあったか、政変というやつがあったのか。
リトリコ自身もわからないのかもしれない。
ただ、両親の話に口をつぐむ様子からは、そこを深く抉る気にはとてもなれなかった]
……それで先生になったんだね。
このペンダントに入っていた故郷の景色…
そうか、捨てちゃったんだ。
……少し残念だな。見てみたかった。リトリコの生まれた場所の風景。
でも、…ああ。きっとそれが必要だったんだな。
…そっか。……ありがとう。
[昔の話という彼女は、自分の過去には自分なりに折り合いをつけているのだろうか。実際、彼女はこうして新天地でしっかり根を張り頑張っている。]