ホラーエリア:ルート・カラヴェラス
[……再びここまでの経緯をすっ飛ばして現状を説明すると、ヘローはライド型のホラーハウス「ルート・カラヴェラス」のゲートを潜っていた。
このホラーハウスはいわゆる典型的なゴシックホラー風幽霊屋敷……では全くなく、カラフルで陽気な骸骨たちがハウス内の箱庭的な街で歌ったり踊ったり飲み会をしたりゲームに興じていたり、はたまた小型のメリーゴーラウンドや観覧車で遊んだりする様を、オープンカー型のライドマシンから眺めるアトラクション。
オープンカーが進むルートは入る度に変わるらしいが、来園客が何もしなくても出口まで自動で連れて行ってくれるので、ホラーハウス内で迷子になって恐ろしい思いをする心配がないのがポイントだ。
やっていることは普通の俗っぽい人間たちなデフォルメ骸骨を怖いと思うか否かは、ここに辿りついた君次第。]
(しかし、このホラーハウス、
なんかどこかで聞いたことのある名前だが……)
[ヘローのこの第一感想は、外リージョンの商人からの世間話からのもの。
その
世界の具体的な話についてはいまいち思い出せなかったが(大して詳しい話でもなかったのかもしれない)名前だけがなんか頭に残っている、というやつである。]