マウスちゃん、ドキドキするわね。
[なんて。アトラクションであることを半分くらい忘れてしまう。
もしかすると彼にとっては体験し慣れたものなのかも知れないけれど。
宇宙船がいよいよ出発し、窓の外の景色が流れていけば、小さく息を呑む。]
・・・・・・綺麗ね。地上からみるお星様とはまた違う。
夜の闇も、宇宙の作り出す色なのね・・・・・・
[昔には無かった常識に感心と、目の前の非日常の光景にぽつぽつと独りごちる。
もし、シートの手すりに彼が手を置いていたのなら、窓の外に無限大に広がる闇に、無意識に彼女の手が握ろうとしていたかも知れない**]