>>105 ウロボロス
……そうですか?
毎年のことですし、二日酔いになってから買いに来るのも
大変でしょうから、良い案だと思ったのですが。
[どうせ必要になるのに……と、若干納得のいっていない顔。つまりいつも通りの仏頂面のまま。]
酔っても顔に出ないタイプだったんですね……
それは失礼しました。
ええ、食べかけでも宜しければ……、
[急に強く掴まれた手首、生乾きの傷からほんの少しだけ血が滲んだ。
とはいえ、カフスに隠れて傍目には見えない。匂いが強まるだけだ。
まずは驚き、それから痛みがやってくる。]
……あの……、ウロボロス……?
[いつもの仏頂面に、少しだけ戸惑いの色を浮かべて。]