── 目覚めた先、夢叶う奇跡。 ──
[俺は父さんに取り付けた約束通り、母さんの住む家に向かう。
母さんは昔、俺と過ごした家で待ってくれていた。
会えた瞬間抱き合って再会を喜ぶ俺たち。
そうして手渡される遊園地での思い出の品たち。
全部抱き締めて、俺は母さんに笑いかけるんだ]
ただいま!母さん!待っててくれてありがとう!
今日は泊まってっていいんだって、父さん言ってた。
俺、久しぶりに母さんの手料理食べたいな。
[そう言えば母さんは嬉しそうに俺を抱き締めてくれる。
ああ、俺の夢が叶ったんだ──……。
抱き締めてくれる母さんの温もりに俺はそっと目を閉じた]