痴情の縺れに巻き込まれたみたいなんですよ。 なので、これで終われば万々歳です。[事実、此方からはもう終わらせたようなものだった。だからそう笑って、すいませんと頭を下げて背を向ける。そして1人歩き始めた。頬を冷やす姿はあれど、囁き声は竹村自身には届かない。届いたとして、足を止めることもなかった。]*