『マザー!マザー!!カイホウヲ!カイホゥ“っ!』
[デイジーが外に出ることを望みながら薬莢を受け、爆発を起こす。
簡単に作れる構造は、簡単に壊れる構造でもある。だからこその最終型。ラムが繰り出せる最恐の攻撃手段。
それらは自由に宙に浮かび、空を泳ぐ。ひとつが爆破しても散会することで全滅を防ぐこともできるし、逆に密集することで爆発の威力を増すことができるのだ
そうして撃ち落とされた一体の周りにいたデイジー達は、ラムを壊すことがないように爆発から距離をとっていた。
つまり、一匹の爆破では工場が止まるほどの爆発にはならないらしい。]
腹部隔壁の開放はしません。
わたくしのデイジー。共に悪魔を討ちましょう。
[通信に乗せることのない、低い合成音声。工場の中に響き渡る女性を模した声を聞けば、デイジー達の動きは統率を思い出す。
爆発音で見失った悪魔を、工場を飛び回りながら探し始めるデイジー達。
ラムの内部、薄暗い工場の光源は、工場の奥の奥、中心部に存在する薄ぼんやりと光っている発電機。
羊狩りで確実に潰せと言われる、心臓部]*