星狩りの国-暁の街-

22 【完全RP村】機械人類は、蒼穹の空の夢を見るか


荼毘葬送 オクリビ


“ 私ね、つい、想ってしまうのよ。
  機械化人類、電脳化された人間を
  拒む人と顔を合わせた時に――
 「“私”じゃない私を殺してくれるかしら」って。

  けれど今の私には、この場所がある。
  私の生を望んだおばあさまも、
  こうして共にいてくれる貴女たちも。
  だから今の私は、死ぬわけにはいかない。

  それで、できるだけ死を想わないように、
  ああいった人たちとは極力会わないようにしているの。 ”


[これは、いつかリリオの後輩技師に打ち明けた内緒話>>42の一端。電脳化された意識がこのような思考を生成する程度には、彼女は己の死に対しての忌避感が薄い。
 そしてこれは生き死にに関わらずとも、本来の“私”を失った>>6と認識する者としての、現在の自己への執着の薄さを示す言葉でもあった。

 それでもなお、自死や自壊を積極的に選ばないのは。
 端的に言えばこの告白の通り「自分と共にいる誰か」の存在故だ。]

(118) 2024/06/19(Wed) 12:31:13

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