公園
[急かすこともなく、相槌を入れてくれる彼だから 最後まで伝えることができたのだとそう思う。
まるでお姫様みたい、だなんて 、そんな彼の第一感にふるふると首を振って見せたり。
>>112 生まれた場所を見て見たかった、と。その言葉にくしゃりと表情を崩れてしまいそうになったり。
>>113]
必要、……そう。必要だったんです。
[その時の自分には、と頷いて。過去へと目を向けずに来た日々だったが、こうやって ゆっくりと話を聞いて 頷いてくれることが、何処か整理が付かない過去を昇華してくれているような、そんな気がした。]