>>116 ユークレース
良い案…、じゃあ相談くらいはしてみるか。
[ 表情はいつも通りのようだが、どうやら納得がいっていないような物言いに、譲歩するように答えた。 ]
いや、ユークレースには初めて言ったしな。
食べかけは、気にしないよ。
[ 喉が、乾いた。
血の匂いが強くなった。好物じゃないのに。
──…何故。]
……あっ、悪い。
[ 名を呼ばれ、はっとする。誤魔化す余裕もないように、ゆっくりと手首を掴む手を開く。
視線は掴んでいた手首に置いたまま、何時もの顔に戻りながら、小さく喉を鳴らした。]
ユークレース、何処か怪我を、してる…?