カラオケルームの入り口は鍵をかけられるが、安全上の理由か通常のカラオケ館のように内部監視の意味も込めて、扉の一部がガラスが貼られている…
その隙間から見える…その姿は…!!!まぎれもない、『ツバサ様』だったのだ…!!!>>0:319]
は、は、はわああああああ…!!!
う、う、うそおおお…!!!?
あっあっあっこの曲うぅぅ…!!!!
「この世界にあなたと二人だけ」……!!!
私とあの人の思い出の曲でぇ…っっっ……!!!
ツ、ツバサ様の…うたをっ…ナマで聞けるなんて……!!!あの人にも聞かせてあげたかったああ…!!!!
[本物ではないと本能ではわかっていても…!!!トレースされた、記憶から宿されたその歌声はまさしく本物だった…!ダンスはなくとも、その歌詞に込められた意味や愛情という名のアクセントを込める位置まで完璧すぎる…!!!
女将の両目には涙が…そして…その手には
『ツバサ様♡こっち見て♡』『その茨で絡め取って♡』と
不器用ながらお手製のうちわがふりふりされていたとか……
……その様子が窓越しに見えちゃうような…見えちゃわないような…ギリギリのラインのところで、女将は1人ワンマンライブを堪能し感涙するのであった…!!!**]