「え〜っと、…皆さん、楽しんでますか?
今日は平和二日目、……いい夜ですね」
観客席からまばらな拍手や口笛が上がる。
ドモ、ドモ。
軽く手を振って応じながら、トークを続ける。
「戦争中はまぁ、俺たちもあまり活動は出来なくて、
皆さんもなかなか、音楽を聞く処じゃなかったと思うけど、
ようやく、ね、
休戦ですけど、……まあ、戦わなくて良い日が来たので、
今、ここに、
こうして、交流国のトループにいるわけですし、
皆さんの隣にいる人も、
もしかしたら、この間まで敵同士だったかもしれないけど、
今はこうして、ね
肩を並べて歌を聞いてるわけですし、
戦いを忘れて、
あ、隣同士握手してみますか?……なんて、ふふ」