でもねおじ様。
裏がルール無用だなんて、赤子ですら知っている事よ。
[だから一人だけ呼んだ。
ただでさえ射程距離は大違いなのだ。数を用意されては敵わない。
邪魔が入ってもいけない。だから取り巻きに見張らせた。
何より、ただ力を試してみたかった。
全ては、真っ向から戦って倒せる舞台のために。]
──私にとっても射程圏内。
少し眠っていてもらわないと。ねえ、おじ様。
[眼前の男は今、何をしているだろうか。
一挙手一投足、機械の認知速度を限界まで用いてその動きを観察する。
銃を構えればその手の動きを。発砲などすればその銃口の先を。
いかなる弾も弾いてみせるとばかりに左の腕を構え。]