正門を潜るまで
[案内人たるライオンのレオーネが、ふわふわの毛並みで二足歩行の機体に寄り添う。
>>82 この仕草がお客様宛のサービスだろうとヘロン(後のヘロー)に察せられたのは、相手が「マスコット」だと既に聞いていたからか。]
あー……撫でていいんだな?
撫でていいんだな??[察したとはいえ念の為に断りを二度入れてから(大事なことだ!)、星屑の煌めき纏う毛皮に機械の手を伸ばす。
さて、素手で撫でるか、グローブ越しに撫でるか――。
今の己の手指が金属質で鋭利になっている可能性を鑑みて、幾分か柔らかい感触のレザーのグローブ越しにふわふわの毛皮をもふもふした。もふもふ。もふもふ。]