…そういうのは…俺に聞かれても困る。
でもまぁ、会ったばかりで、結婚したくなるくらい惚れる…のは、あるんじゃねぇのかな?
たとえすぐに離れ離れになるとしても…?
[疑問符に疑問符をつけたまま返していったが、
最後の疑問
─「互いの世界を行き来できるようになるか」には]
それは絶対にない。
そんなにお手軽だったら、ウタが今こうして不自由な暮らしをしてないだろ?
…ランディさんは、すごい人だから、なんか知ってるかもしれないけど、…俺はわかんないなぁ。
[おそらくはその話題はそこで打ち切りとなったが、「“旅人”が帰らずに残ることも過去にあった」という話は、まだ寝たきりである“じーさん”がウタとの面会を果たせた時に、こっそりと彼女に教えることとなる…が、それはまた別の話。]