……正直、わからん。会わせてみねえと……。
[でも、あのジイさん路地裏に入って行ったんだよな…の顔。
この状態の人間一人で行かせるのは、控えめに言ってちょっとかなり怖い。]
帰りを待っている人間がいるから、帰ろうとしている。
──って考えるのが自然ではあるんだが。
[それが先程の人物か、といわれると──男は困ったように肩を竦めて、もう一度、彷徨える者を見た。
──ところで、これ施術ミスあるけど、報告ってした方がいいのだろうか。
何かの拍子にバレたら、ウチの技術の沽券に関わる気がするのだが──どう扱われるのだろう、と考えると悩ましい。*]